東京から日光は電車で行きやすい場所にあり、東京からの日帰り旅行にぴったりの人気スポットです。色鮮やかな紅葉、美しいハイキングコース、温泉、そして二荒山神社や日光山輪王寺などの世界遺産もあり、丸一日過ごすことができます。
東京から日光に行くなら、東武鉄道の新しい特急列車「スペーシアX」を使うのがオススメ。
この記事ではそんなスペーシアXについて詳しく紹介します!
目次
- 東京から日光までの新型特急車両「スペーシアX」
- スペーシアXのシートタイプ
- スペーシアXのチケット予約方法
- スペーシアXで東京から日光へ(浅草駅経由)
- 東武日光駅に到着
- 日光の温泉と宿泊先
- 東京・浅草から日光までスペーシアXを体験してみませんか?
日光ってどうやって行くの?
日光はユネスコの世界遺産でもあり、日光国立公園や日光東照宮など見どころがたくさん。国内海外問わず多くの注目を集めています。
日光の観光の拠点となるのはJR日光駅または東武日光駅です。
東京駅から日光までは東北新幹線で宇都宮まで行き、JR日光線に乗り換えるのが最短ルート。または、浅草駅から東武日光線に乗ることもできます。飛行機をご利用の方は、成田空港から出発することもできますよ。
どのルートでも快適に日光に行けますが、せっかく日光に行くなら、ちょっと豪華な鉄道の旅はいかがでしょう?今回は東京から日光まで直通の東武鉄道特急列車「スペーシアX」について、チケットの予約方法、座席の種類、そして旅の様子などを詳しくご紹介します!
東京から日光までの新型特急車両「スペーシアX」
「スペーシアX」の名称は、東武鉄道の前身の特急列車「スペーシア」に由来しています。スペーシアは1990年に登場し、東京と日光・鬼怒川方面を結ぶ便利な交通手段として定着していました。そして2023年、スペーシアの後継車両として、革新的なデザインや特徴を加えた「スペーシアX」が産まれたのです。
広々とした座席、大きな窓、専用のバーとカフェを備えたラウンジ、さらにはプライベートスイートなどが付いた最新車両で、快適で楽しい旅をお楽しみいただけます。
列車の外観を見ると、特徴的なデザインに気付くでしょう。デザインは、茨城県鹿沼市の伝統的な透かし細工に使われる幾何学模様からインスピレーションを得たもの。
また、列車の先頭と最後尾にある湾曲したコックピットには大きな透明ガラスが使われていて、モダンな外観を演出しています。道中、周囲の田園地帯の景色を楽しむことができますよ。
スペーシアXのシートタイプ
新型スペーシアXでは、標準シートからコンパートメントルーム、コックピットスイートなどのより豪華なシートまで、さまざまな座席タイプからお選びいただけます。最大7人までの大人数でも快適に座れるアームチェアとソファを備えたプライベートスイートもあり、大きな窓からは田園風景を独り占めできます。それぞれの座席の特徴と料金を以下にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
スペーシアX 1号車:コックピットラウンジ
コックピットラウンジは列車の最前部にあり、スペーシアXの喫茶店「GOEN CAFÉ(ごえんカフェ)」もあります。食事やコーヒーなどの飲み物を購入し、ゆったりと食事をすることができるのが嬉しいところ。
GOEN CAFÉ(ごえんカフェ)は全乗客が利用できますが、1号車座席を予約された方が優先となります。カフェでの購入を希望される方で、ほかの車両を予約された方は、順番待ち(抽選)用の整理券をお渡ししますので、順番になり次第カフェにお越しください。
コックピットラウンジの座席を予約する場合の料金には、基本料金 + 標準座席のエクスプレス料金 + 特別座席料金が含まれます。特別座席料金は予約する人数によって異なります。執筆時点での料金は次のとおりです。
- シングル:500円
- ダブル:1,000円
- 4人席:2,000円(2名以上で予約可能)
スペーシアX 2号車:プレミアムシート
コックピットラウンジとカフェのすぐ後ろにはプレミアムシート車があります。こちらの座席は非常に広く、後ろの乗客を気にすることなくリクライニングできるプレミアシートは、ネックピロー付き。飛行機のビジネスクラスに似た雰囲気を醸し出しています。 とってもリラックスできる席のひとつです。
プレミアムシートを予約するには、基本運賃に加えて2,520円の手数料がかかります。
スペーシアX 3~5号車: 標準シート
3、4、5号車は標準席とされていますが、設備も整っているのでとても快適に過ごせます。各席はリクライニング可能で、電源コンセント、ドリンクホルダー、前の座席の背面に折りたたみ式テーブルが付いています。背の高い乗客でも十分な広さがあるので楽ちんですよ。座席予約には、乗車賃と標準席料金1,940円がかかります。
スペーシアX 5号車:ボックスシート
5号車には、標準座席のほかに、ボックスシートと呼ばれるセミコンパートメントシートもあります。このシートは、広いスペースやプライバシーが必要なビジネスマン、そして小さなお子様連れのご家族にぴったり。各ボックスシートには、景色を眺められる大きな窓、リクライニング機能、電源コンセント、テーブル、ドリンクホルダーも付いています。
ボックスシートを予約する場合は、乗車賃+普通席特急料金に加えて特別席料金400円が別途かかります。
スペーシアX 6号車:コックピットスイート
広々としたプライベートな部屋、豪華なソファー席、そして美しい景色が楽しめる大きな窓があります。
基本料金+普通席特急料金に加え18,000円の追加料金がかかるため、最も高額となりますが、大人数で旅行するならおトクです。また、スペーシアXにはスイートルームがひとつしかないので、チケットが発売され次第、予約することをオススメします。
スペーシアX 6号車:コンパートメント
さらに6号車には、6平方メートルのコンパートメントシートもあります。2人以上がゆったりとくつろぎながら旅を楽しめる広々としたプライベートエリアとソファ席を設置。ロマンチックな休暇を過ごすカップルや、自分たちだけの空間で快適に過ごしたい友人や家族のグループにぴったりのシートです。
スペーシアXのチケット予約方法
スペーシアXに乗車するには、乗車券と特急券が必要です。乗車券は、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードでも対応できます。(詳しくはこちら)
特急券は、東武鉄道の発券機または駅のカウンターでのオフラインで予約する方法と、オンラインで、東武鉄道の公式サイトやKlookから予約できます。上で紹介した特別席はすぐに売り切れてしまうため、オンラインでの予約を強くオススメします!
Klookのヒント:特急券は、予定の旅行日の1か月前に発売されるので、発売日にアクセスして購入できるように準備しておきましょう。
KlookでスペーシアXの予約をすると、選択できる支払い方法も増えるのでぜひチェックしてみて下さい。
東京からスペーシアXで日光へ(浅草駅経由)
ここからは浅草駅からスペーシアXに乗って日光に行く方法を紹介します。
JRを利用する場合は、東北新幹線などJR東日本の電車で宇都宮まで行き、そこでJR日光線に乗り換えることもできます。
スペーシアXは、紹介した通りかなり人気で予約が取りにくくなっています。スペーシアXの往復チケットが手に入らないという場合は、スペーシアを予約するのもオススメです。スペーシアは比較的チケットが取りやすいので、スケジュールに合わせてチェックしてみて下さい。
途中でお腹が空いたら、スペーシアXには車内カフェがあるため、軽食やドリンク、お土産も購入できます。
時間に余裕がある方は、東武浅草駅の売店ではスペーシアX型のお弁当も見つかるのでぜひチェックしてみて。
お弁当を食べた後は、スペーシアX型のお弁当箱を記念として持ち帰ることもできます。
東武浅草駅の構内は、新型スペーシアXのために特別に改装されました。スペーシアXに乗車するすべての乗客がこのホームを使用しますが、他の電車にご乗車の乗客の方もぜひ注目してみて下さい。日光の自然の景色を彷彿とさせる、木目調のデザインと暖色系の照明で、温かみのある雰囲気が漂います。
スペーシアXに乗って約2時間後に、東武日光駅に到着します。
東武日光駅に到着
到着したら、美しい山々の景色、滝、温泉がある風光明媚な日光国立公園など、日光の主要観光スポットまでの移動時間をチェック。計画的に訪れるようにしましょう。見どころのひとつは、徳川幕府の創始者である徳川家康の壮麗な霊廟である日光東照宮です。歴史的にも重要なスポットなので、その背景もしっておくとより楽しむことができますよ。
バスに乗って、ユネスコ世界遺産に登録されている東照宮や美しい神橋、あるいは中禅寺湖や華厳滝(けごんのたき)など、さまざまな場所に行くことができます。
日光の秋は写真だけでは物足りないので、ぜひご自身で体験してください。どの季節も素晴らしいですが、日光の紅葉は本当に見ごたえがあります。1日しか旅行できない場合は、朝の電車に乗ることをオススメします。そうすれば、多くのスポットを訪れて、日光での時間をより楽しめるでしょう。日光に到着したら、バスに乗って有名な神橋まで行き、近くで昼食をとることができます。そこから、輪王寺や東照宮などの寺院までゆっくりと散歩するのも良いですね。
帰りも行きと同様に、スペーシアXのチケットを購入しておきましょう!
列車は通常、出発時刻の約30分前に駅に到着します。早めに乗車したい方は早めにプラットフォームに到着することをオススメします。
スペーシアXの特別席はすぐに売り切れるため、スペーシアXでの旅を満喫したい方はまずチケットを確保して、それに合わせて旅程の計画をするのが良いでしょう。
車窓はとっても大きいので、どの座席からも田園風景を楽しめますよ。
荷物置き場もありますが、個数は限られているため、日光に旅行するときは荷物を軽くしておくようにしましょう。
車内のカフェを試してみたい場合は、優先座席の方以外は整理券が必要になるのでご注意。座席の前にあるカフェガイドのQRコードをスキャンして申し込みを行います。
Klook のヒント: カフェは軽食しかないので、しっかり食事をしたい場合、乗車前にお弁当を買っておくのがオススメです。
オススメの日光の温泉と宿泊先
東京・浅草から日光までスペーシアXを体験してみませんか?
ここまでスペーシアXについて紹介してきました!日光の魅力を体験しに行く前に、旅行に必要な持ち物を整えたり予約をしたりと準備をしっかり行いましょう。素敵な旅をお楽しみください!