韓国 DMZとは？非武装地帯完全ガイド

Ayaka

Last updated 2024年6月27日

Discover the history of the Demilitarized Zone, which has separated North and South Korea for over 70 years! Credits: Klook

韓国のDMZ（非武装地帯）が気になっている方必見！

DMZがどのような場所か、訪れるべき理由やDMZに行くためのおすすめツアーを紹介します。

韓国にあるDMZ（非武装地帯）とは？

朝鮮戦争により分断された韓国と北朝鮮の間には、休戦協定により北緯38度線付近に設けられた軍事境界線があります。

「非武装地帯」を意味するDMZ（De-Militarized Zone）が韓国と北朝鮮の国境線から南北2kmずつ設定されています。このDMZへの一般人の出入りは統制されていて、軍事施設や民間人の居住地はありません。

朝鮮戦争の痕跡や南北分断の象徴として歴史的な価値を持っているだけではなく、手つかずの自然や希少生物などの貴重な生態系が残されているエリアとなっています。

DMZ内の観光スポットの見学は、一般的には各種申請が必要で個人での訪問は難しいといえるでしょう。しかしDMZツアーに参加すれば、普段は立ち入り禁止となっている場所を見学できますよ。

DMZツアーに参加すると、主に以下の3つのエリアを訪問することができます。それぞれのエリアのスポットと見どころも紹介しますね。

板門店（パンムンジョム）…休戦ラインや自由地区を訪れ、南北の境界線を目の当たりにすることができます。地下トンネル「南侵トンネル」を探検したり、手つかずの美しい自然を満喫しながら歴史や現状を深く学ぶことも可能です。※2024年6月現在、団体および外国人の板門店見学は中止されています。
臨津閣（イムジンガッ）…「臨津閣国民観光地」をツアーの拠点としてこの地域をまわります。北朝鮮を一望できる展望台からは、統一の願いが込められた「平和の鐘」や統一を祈る記念碑などを見学できます。美しい庭園や周辺を散策しながら歴史を感じられる街並みを楽しむこともできます。

DMZ世界生態平和公園…戦争の痕跡を残す貴重な生態系が広がり、絶滅危惧種を含むさまざまな動植物を観察できます。DMZ平和記念館を訪れ、平和の大切さを改めて感じたり、野鳥観察を楽しんだりすることもできます。
烏頭山統一展望台…北朝鮮の都市「開城（ケソン）」を間近に望める統一展望台では、独立運動家チョ・マンシクの銅像や、博物館で南北関係に関する資料を見学してみましょう。

鉄原（チョロン）…朝鮮戦争において激戦地となった場所。休戦ラインに隣接する鉄原平和村では、当時の様子を伝える資料館や「第2トンネル」、鉄原平和展望台からの景色や銃弾痕が残る家屋は一見の価値あり。周辺をモノレールで移動するため、移動の最中も楽しめます。
高城（コソン）…高城統一展望台からは、北朝鮮の軍事施設や金剛山を望むことができます。